GNOME 日本語翻訳チームのドラフト文書

この文書は、公開前のものです。正式公開版は、http://www.gnome.gr.jp/l10n/gnomeja-guide/gnomeja-guide.html から、ご確認ねがいます。

翻訳

翻訳の予約が済めば、いよいよ実際の翻訳作業に入ります。

GNOME の翻訳は、PO ファイルという翻訳データのソースファイルを編集して作業を進めます。PO ファイルの中身は、一連の翻訳対象メッセージと各メッセージに対応する翻訳文とで構成されています。日本語の翻訳文を PO ファイルに記述していくのが、翻訳作業のメインになります。PO ファイルの詳細については、セクション A.1 - インターフェースの翻訳を支える gettext を参照してください。

ドキュメント翻訳の場合は、アプリケーションの翻訳済み画面イメージが必要になることがあります。詳細については 付録 B - ドキュメントで使用されている画像の翻訳について を参照してください。

翻訳の手順
  1. 該当モジュールのページから、編集対象になる PO ファイルをダウンロードしてください。

    翻訳率のラベルの左にあるダウンロード用のアイコンをクリックしてダウンロードできます。

    図 3-4ダウンロード用のアイコン
  2. PO ファイルを編集します。

    PO ファイルはテキストデータなので、gedit などお好みのテキストエディターだけで作業することができます。テキストエディター以外にも、付録 C - ja.po 編集ソフトウェアの紹介(仮) で紹介する翻訳支援ツールを使うのもよいでしょう。

  3. 編集した PO ファイルのフォーマットチェックを行います。

    PO ファイルに形式的な誤りがないかチェックします。このチェックは、あくまで機械的なものであり、翻訳内容の妥当性判断を行うものではありません。

    1. GNOME 端末 (gnome-terminal) を起動してください。

    2. 次のコマンドを実行してください。$ msgfmt -co /dev/null /PATH/TO/PO-FILE

      “/PATH/TO/PO-FILE” の部分は、編集した PO ファイルのパスに置き換えてください。

    3. エラーが検出されれば、修正してください。

    msgfmt コマンドは、多くのディストリビューションで gettext パッケージにて提供されています。msgfmt がインストールされていない場合は、お使いのディストリビューションの該当するパッケージをインストールしてください。

作業上のアドバイスと注意
  • 対訳表を適宜参照してください。
  • 訳語に迷ったりした場合は、メーリングリストなどで他の翻訳メンバーに遠慮無く相談してください。
  • PO ファイルに含まれるすべてのメッセージを翻訳する必要はありません。1 メッセージだけの翻訳でもけっこうです。
  • プログラムを実際に動作させて、ユーザー目線で翻訳の妥当性を確認してください。プログラムのビルドには JHBuild などのビルドツールが利用できます。